ウェブサイト管理者・コンテンツプロバイダ向けのよくあるご質問
なぜ一般に流通している作品がネットだとフィルタリングの対象となるのですか?
テレビや映画、雑誌などは、放送や発売前に何らかの審査、規定、基準をクリアした上で、一定の管理や配慮を伴う流通の仕組みを持っています。それぞれの発行元や、流通関係者は、放映時間帯や上映場所、陳列場所などの手段によって、青少年にふさわしくないと自主的に判断された一部の作品、コンテンツに限っては、青少年による視聴・購入に一定の制約を課しており、無制限に青少年の目に触れるものではなく、アクセス出来るわけではありません。また利用者は掲載や放映の範囲について、流通などの中間者に対して意向を申し入れることが可能です。家庭でのテレビ視聴などについても、保護者は比較的容易に制限を加えることが出来ます。
一方、インターネット上では、利用者が意向を表明する先となる中間者が存在しないなど、流通上の制約の程度が著しく低いのが特徴です。こうした構造が、相対的に低コストでの発信・利用を支えていることも事実ですが、保護者の立場からは注意が必要な点です。
また、携帯電話などの一部インターネット接続機器は、青少年が家庭外に持ち出すことが容易であり、利用の程度や時間帯、どのようなコンテンツを利用するかの判断など、メディアとしてのパーソナル性は、一般のコンテンツ流通手段と比べると高いといえます。特に保護者にとっては、フィルタリングサービスなどが、数少ない制限手段となっています。
こうした背景から、例えばテレビで放映が認められている作品が、インターネット上ではフィルタリングの対象となるケースも多数存在しています。