これらのカテゴリでは、多数の保護者が懸念する、青少年の発達に与える影響の有無やその質が、収録・分類基準を構成する主な要素になっています。例えば、大人にとってはちょっとした性的な描写と感じられるような表現でも、保護者の立場になると、不安を感じるものですし、同じコンテンツでも、子どもの学齢によっては、まだ刺激が大きすぎると指摘されるものが存在しえます。
具体的には、以下のような例が挙げられます。
静止画・動画に関わらず、肌の露出が多い衣装や密着度の高い衣装などでもっぱらセクシーさなどを表現するねらいを持つもの。一般的に、週刊誌やヤング誌(青年向け漫画雑誌等)のグラビア、写真集、イメージビデオなどに出演している、いわゆるグラビアアイドルやモデル等の各種作品がインターネット上にも数多く提供されています。また実写映像に限らず、同様の表現を持った漫画、アニメーション、CG、ゲームなどの作品についても、多くの保護者は子どもに閲覧機会与えることを好ましく思わない傾向にあります。
また、文章表現のみの場合でも、男女間もしくは同性間での恋愛を主題とした小説については、収録の対象となりえます。いわゆるボーイズラブ(ガールズラブ)小説、ロマンス小説、セックス相性占いなどが挙げられます。
上記以外にも、本文や、作品紹介、作品名などに性的な表現を含むものは、多くの保護者にとっては「子どもにふさわしくない」との見方となり、リスト収録の対象となりえます。実際の性交(描写)を伴わないまでも、愛撫行為(いわゆるペッティング)などが含まれるものについては、分類・収録の対象となります。
これらは、一般的に雑誌やテレビなどで公開されている範囲等と比較して、厳しい判断とも言えるものですが、各家庭での一般的なインターネット閲覧環境の実態や、特に携帯電話利用(サイト閲覧)行動のパーソナル性を考慮した場合には、ほぼ妥当なものとして、現時点で多くのフィルタリング利用者の支持を受けているものです。