携帯電話事業者が企画審査を行う、いわゆる公式コンテンツ・公式サイトの審査基準は、サービス提供者としての携帯電話各事業者がそれぞれ独自に定めたものです。その審査基準は、公序良俗に反するものや、多数の利用者の性的感情を害する画像の掲載を禁じているなど、各サイトが、広く社会全般に受け入れられるために最低限満たすべき内容が、網羅的にまとめられたものです。
一方、携帯電話向けのフィルタリングサービス（ブラックリスト方式）で現在採用されているのは、第三者レイティング方式の制限候補リストです。ここではサービス利用者の視点からURLリスト収録・分類の基準がまとめられており、主に青少年の利用を想定した際に、多数の保護者が子どもに見せたくない、触れさせたくないと考えるコンテンツ・サイトをリストに収録しています。このため、性的な内容、暴力的な内容などについては、公式サイト審査基準と比べて全般的に厳しいものとなっています。また、コミュニケーションサイトなど、広く社会一般では問題視されないようなサイト・コンテンツについても、子どもの成長段階によっては利用リスクが高いため、これらも同様にリストに収録されています。
こうした基準の差から、公式コンテンツの審査に合格している一部のサイトが、フィルタリングの対象となる場合があります。